罹患+納期×2
一昨年の2月。
客先常駐案件と自社案件とプロジェクトを複数抱え、通勤に加え自宅作業を余儀無くされていた。
しかもいずれも納期直前。
ある日曜が自社案件のプレゼンだったので直前の追い込みの不具合修正を行なっていたところ、作業中に睡魔に襲われ気を失い、利き腕の右腕を椅子の肘掛けと背もたれの間に挟み、橈骨神経麻痺を患った…
https://medicalnote.jp/diseases/%E6%A9%88%E9%AA%A8%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E9%BA%BB%E7%97%BA
気がついた時には 手 首 か ら 先 が 上 が ら な い 。
コレあれだ、肘ついてうたた寝してた時に腕が痺れて動かなくなったやつだ、
ちゃんと蒲団で寝れば治るんじゃないか…と寝直したが治らなかった。
めちゃくちゃパニクった。
プログラマ生命終わるんじゃないかとか思った。
日曜だったので担当医を探すのに一苦労。
月曜なら医師がいると言われたが、それよりこの時点では治るとさえ思っていなかった。
プレゼンは何とか取り繕った模様だが、客先常駐案件の方のは法改正がらみなんで微動だにしない…。
結局月曜の朝に病院に行き、診察では3週間で治る旨の診断を受けギプスシーネと薬剤を処置された。
(神経がバカになっている為変な負荷が係り捻挫とかするのを防ぐためのギプスシーネらしい)
治ると判っただけマシだけど、その3週間は腕と脳味噌が絶好調でないと困る…。けどこればっかりは運が悪かったとしか。
プログラマ的に困ったこと
診察室でMacBook Air拡げてこいつタップできるようギプスシーネ作ってくださいって…大概頭おかしい患者でしたw
プログラマ的に何が困ったかって手首が上がらず、指も満足には動かない。
長年このポジションでキーボードを使ってきた人が、ポジションが取れない。
つまりキーボードが使えない。
仕方ないから腕を肘ごと上げて高さを稼いで、手首から先ごと指を落としてタイプすることにした。
めちゃくちゃ肩が凝る…。腕が痛くなる…
しかし納期は変わらない。
だがそこはキャリア20年のプログラマ(どやさ
怪我をおして会社泊とか休日出勤とかしながら何とか法改正乗り切って、 納 品 ま で は 漕 ぎ 着 け た 。
なお概ね3週間でだいぶ可動性を取り戻したものの、装具は大事を取り1ヶ月つけていた。
サイボーグ?素体?w
闘病中は変なことばっかり考えてた。
この辺を挟んでしまったらしいのでこの上の神経のところに電極貼って動かせる義手はないかとか。
いっそ攻殻機動隊みたいに首の後ろに電極ぶっ刺して、直にコンピュータにソースコード叩き込めないかとか。
(ちなみにこれを常駐先でプロパーに話したら頭おかしい認定されたw)
変なことする前に完治した。運がいいのか惜しかったのか。
生活的に困ったこと
なお購入した装具。当時のものは廃番になったらしく、後継のものを紹介。
手首 サポーター AIRLIFT プレート入り ラップタイプ 手首用サポーターおさんどんは何とかなった。
菜箸は使えないからトング使って、おたまは例によって肘ごと持ち上げた。
シャワーヘッドとかヘアブラシが使えないのは参った。
ジョッキが上がらないとかライターが押し込めなかったとか瑣末な困り方した。
社会的に困ったこと
そんなことよりバリアフリーって何だろうと思わされたこと。
手首が上に上がらないので自動改札が使えなかった。
どうしたかって生きてる左手で右側のはずの改札を叩いていた。
いかんせん納期前で必要じゃないところに出歩く暇なかったけど(苦笑
もうちょっと出歩いてるといろいろ気づけたんじゃないだろうか。
2019.6.5追記
ありゃ。オートバイのアクセルにどストライクじゃないのw
最悪オートバイなど道楽なのだから原チャに乗り換えれ!とか言われてしまうのか。
むすび
わざわざなぜ思い出したかというと。
たまたま見たこれが面白かったので追いかけてたところ
さらに面白いこと言ってるので、ちょっとだけサイボーグになりたいと思った過去まで思い出したのでした。
ちなみに、さすがにあれ以来所属も納期をバッティングさせるとか無茶は言ってこなくはなった…
…せめて納期前でも蒲団で寝られるくらいの余裕を持った工数表をはじめから引いて欲しかったんだ。